失敗しないための考え方 失敗しないために攻める(レイズする)という話
大きな失敗はできれば避けたいものです.
自分に損失が出てしまうかもしれないし他人に迷惑をかけてしまうかもしれません.(失敗は成長の種かもしれませんが,失敗したら全財産が消える勝負を毎日やりたいとはだれも思わないはずです)
失敗をしないためにはどうしたらいいでしょうか?
失敗は,難しい状況で意思決定を行った時にしてしまうことが多いと思います.
例えば,出さなければいけないレポートが複数個あり,ぎりぎりまでサボって出さないでいたとしましょう.
どれから手を付けていいかわからず,取りえず締め切りが近いものから手を付けていったら」残しておいたレポートは非常に時間のかかるもので,さらには必修単位で,再履修になったという経験がだれしも()あったと思います.
難しい状況になる原因は,多数の選択肢(どのレポートから手を付けていくべきか)があったから,レポートの優先順位がわかっていないなどいくつかあります.
この場合だと,必修単位のレポートはどれか把握し,優先順位を正しくつけてから取り組むべきでした.
もっといい解決方法としては,レポートが出された時点から取り組み,その時点でやらなければならないレポートを1つに絞っておくことですね.
要は簡単な状況下ならば失敗は減るということです.1つのレポートをやるか,やらないかくらい簡単な状況だったら僕だって再履修にはならなかったはずです.
テキサスホールデムで考えていきましょう.
初心者でよくありがちなプレイの一つに,「リンプイン」というものがあります.手札が2枚配られ,とりあえず最初の3枚を見に行きたいから,参加費を払っているプレイヤーと同じ額を出すという行為です.
これをすると,じゃあ僕も参加費を払って見に行こうという人が出てきて,3人以上と戦うことになったり,強制的に参加費を払わされている人は+0$で参加することができるようになってしまいます.
単純に考えて2人で戦うなら自分の勝率は50%,しかし5人で戦えば20%にまで減ってしまいます.
例えば自分が下の画像のように[A,A]を持っていても,5人もいたらもしかしたら2ペアができている人がいるかもしれない,[2,5]を持っていてストレートができている人がいるかもしれない.というように考えることが多くなり難しい状況になってしまうのです.
相手がストレートを完成させているのに[A,A]のワンペアで自分からレイズするというのはまずいですよね.
もしこんな展開になってしまったら,レイズにリレイズが重なり,持ち金すべて賭けることになり,[A,A]を持っていた人は持ち金すべて失うでしょう.これが失敗になります.
このような意思決定が難しい状況にはなりたくありません.
ですからテキサスホールデムでは,自分が簡単な意思決定だけを行う状況を作るために,勝負に参加するならば参加費の2~5倍ほどの$を支払って「レイズ」し,あとから参加してくる人を絞り込みにかけるべきなのです.
参加費の3倍の$を支払って参加してくる人は先ほどと比べて少ないでしょう.また,[2,5]のような弱い手が参加しているということは考えにくいです.以上のことからさっきと同じ3枚ならばおそらく自分が勝っているだろうと推測することができます.
このような状況になってしまえば意思決定は簡単に行うことができます.自分がおそらく勝っているのだから,チェックして相手を罠に嵌めてもいいし,レイズして$を奪い去っても構いません.自分のやりたいようにのびのびプレイできます.
どんなプレイをしても基本的に失敗にはならないでしょう.必修単位のレポートは完成させており,あとは提出するだけのような状態です.
このように,
失敗しないためには難しい状況を作らない必要があり,難しい状況を作らないためには自分から攻めて,考慮しなければいけないことを少なくしておくことが重要なのです.
この考え方はいろいろなところで使えるかもしれませんね.とりあえずこれを読んだ人は,やることは早くやって(必修単位のレポートを早く終わらせ),ポーカーでは「リンプイン」をせず「レイズ」をして参加するようにしましょうね.